B&RのオートメーションプラットフォームをCodeMeterがライセンシングでサポート

保護とライセンシングの専門企業であるWIBU-SYSTEMS AG(ウイブシステムズ、本社：ドイツ、カールスルーエ市)は、オーストリアの大手オートメーション企業であるB&R社（以下、B＆R）との長年にわたる技術提携により、より安全でセキュアな産業オートメーション業界に向けて一石を投じています。ABBグループの傘下にあるB&Rは、エンジニアリングの卓越性と革新性を重視しており、Wibu-SystemsのCodeMeter（コードメーター）ソリューションがTechnology Guardingシステムへ追加されることは、同社にとって自然な流れでした。評価の高いCmStickのセキュリティハードウェアのカスタムバージョンと、CodeMeterの暗号化およびライセンス管理機能のすべてがバックグラウンドで動作するため、Technology GuardingはB&R独自のオートメーションソフトウェアとユーザーのサードパーティソリューション双方の保護とライセンシングが可能な強力なツールになりました。

B&RのTechnology Guardingシステムは、ユーザーによって開発されたアプリケーションを含めた、同社のオートメーションハードウェア上で動作するソフトウェアを暗号化し保護する強力な手段となるように設計されています。CodeMeterは、独自の暗号化およびライセンス管理機能だけでなく、拡張的な統合機能も備えており、Technology Guarding全体がB&Rの既存のバックオフィスシステムと統合されています。ユーザーは、オートメーションハードウェアに必要な機能のライセンスを選択・購入するだけでよく、注文・ライセンス作成・配送・請求のプロセス全体は、システムが自動的に管理します。また、ライセンスを追加するだけで、システムの拡張や新機能の追加ができます。

Technology Guardingシステムの設計原則の1つに、目立たず、ユーザー体験に可能な限り介入しない、というものがあります。CodeMeterのライセンス管理および保護機能は、できる限り目立ちすぎないようTechnology Guardingに組み込まれているため、B&RにとってCodeMeterは最適な存在と言えます。実際、これはCodeMeterのライセンスモニタリングおよび管理機能が、強力かつ合理的に設計されたTechnology Guardingウェブポータル全体に統合されていることを意味します。このポータルを通じて、ユーザーは、多数のアクティブライセンスを即座に把握し、各ライセンスに関する重要な情報（状態、アクティベーション時間、更新）に直接アクセスすることができます。この簡単かつ便利なツールは、現在のさまざまな世代・デバイス・メーカーの産業インフラが入り乱れる状況において、大いに役に立ちます。一方、ゼロから設計され、可能な限りクリーンで統一された新たな環境においても、Technology Guardingポータルは、CodeMeterの控えめで使いやすい設計を十分に活かしています。すべてのライセンス操作も可能であり、必要なトランザクションはバックグラウンドでSOAPインターフェイスを介して行われます。

このようなソフトウェアによる優れた技術を目に見える形で表現しているのが、ライセンスコンテナおよびカスタムドングル（重要なセキュリティ処理のためのハードウェアアンカーとして機能）です。CmStick/B または CmStick/C Basic のいずれかを選択できる洗練された USBドングルは、B&Rの Technology Guardingの設計に合うようカスタマイズされています。しかし、ドングルの一般的な機能に妥協はなく、エンジニアやサービス技術者が現場で必要とする機密情報をセキュアに保存できるよう、専用の安全なストレージ容量も提供されています。また、ユーザーは、ハードウェアコンテナのこうした追加機能を使用することなく、ソフトウェアファイルのみのオプションであるCmActLicenseを使用して、さらに高い可搬性と汎用性を得ることも可能です。

Wibu-SystemsのCEO兼共同創業者のオリバー・ウィンジェンリートは、B&Rとの提携は望ましいものであると考えています。「Wibu-Systemsは、私たちについて、単なるセキュリティやライセンシングの専門家ではないと明言しています。CodeMeterのTechnology Guardingへの追加は、その実践的な意味を見事に体現しています。セキュリティ・バイ・デザイン、そしてB&Rのユーザー自身が開発したソフトウェアの保護・ライセンシング・配布のための手段を獲得しています。」