組み込みデバイス分野における新潮流:Wibu-SystemsのCodeMeter技術が、通常の大容量デバイスで利用可能に

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  • CodeMeterテクノロジーを、特定のサードパーティの大容量デバイスに提供
  • 最初の対応製品は、Swissbit社製産業用SDカード/マイクロSDカードのData Protection(DP)シリーズ
  • 他のサイバーセキュリティ技術とともに新技術は、Embedded World 2023展示予定.

CmReadyの対応製品として、Swissbit社のData Protection SDカード・マイクロSDカードを採用

Embedded World 2023 - SwissbitのDPメモリーカードは、Wibu-Systemsが提供するCmReadyの採用により、セキュリティ強化、CodeMeterのライセンシングおよび保護機能の利用が可能となりました。

保護およびライセンス技術のCodeMeterを主力製品とするWibu-Systemsは、その専門知識を活かした新たなハードウェアの開発に乗り出しました。CmReadyTMシステムは、認証済み大容量デバイスにCodeMeterの機能を付与し、同社のCmDongleがもつ最高水準の保護とCmActLicenseのソフトウェアコンテナがもつ快適さの両方を併せ持っています。SDカード・マイクロSDカード分野における産業標準のData Protection(DP)シリーズを展開するSwissbit社は、Wibu-Systemsと提携しCmReadyという新ソリューションを幅広いユーザーに提供します。

CodeMeterは、ユーザーに対して幅広い選択肢を用意しています。保護、ライセンシング、セキュリティの技術は、ソフトウェア、ハードウェア、クラウドコンテナなど、複数の形式に対応しています。また選択肢には、それぞれメリットがあります。例えばスマートカードに対応したCmDongleは、安全性に長けており、多種多様なタイプ(例:USB、メモリーカード、ASIC)に対応可能です。その他クラウドと同様、可搬性が重視され、CodeMoving(機密性の高いコードをコンテナの安全な場所で実行)を始めとする追加機能がサポートされています。一方、CmActLicenseのソフトウェアコンテナは、ライセンスが付与されたデバイスのデジタルフィンガープリントにバインドされ、特に利便性と使いやすさが重視されています。

SDカードやマイクロSDカードのような一般的な大容量デバイスは、USBインターフェイスの搭載やハードウェアへのASIC統合が不可能である多くの組み込みデバイス/IoTデバイスに多く採用されています。従来、このアーキテクチャー上の制約により、選択肢は限られていましたが、CmReadyの登場により、選択肢の幅が広がりました。CmReadyでは、DPメモリーカードのハードウェア固有ID(UID)と、ライセンスコンテナに対する反射攻撃防止のために保護された単調増加するカウンターとを組み合わせることで、バインディングが作成されます。これらのユニットは、非常に可搬性が高く、かつ快適に使用することができます。ライセンスは、CodeMeterのライセンス管理システムを通じて簡単に追加可能であるため、バインディング用に追加で実装する手間は不要です。

CmReadyは、CodeMeterで利用可能なライセンスモデル(例:サブスクリプション、ペイ・パー・ユーズ、ペイ・パー・フィーチャー)を使用することができます。但し、CmDongleに含まれるスマートカードチップは搭載されていないため、CodeMovingのような特定の機能は使用できません。しかし、これにより、価格と効率面において優れたパフォーマンスが発揮されています。

Wibu-Systemsは、インダストリアルメモリーおよびセキュリティソリューションのメーカーであるSwissbit社(本社:スイス、生産拠点:ベルリン(ドイツ))と提携し、同社のData Protection (DP) のSDカード・マイクロSDカードにCodeMeterテクノロジーを統合しました。CmReady表示は、互換性を保証するものです。すでにハードウェアメーカーや産業機器メーカーから多くの支持を受けるSwissbit社製産業用SDカードは、CmReadyを新たに採用したことで、その付加価値を向上させました。

Wibu-Systemsの創業者兼CEOであるオリバー・ウィンジェンリートは、CmReadyという新技術とSwissbit社とのコラボレーションに期待を寄せています。「これは、市場構造を大きく変えることになるでしょう。CodeMeterと、メモリーカードに搭載されたソフトウェアベースのCmActLicenseにより、当社の保護およびライセンシング技術をより多くのユーザーに届けることができます。私たちと同様に品質を追求する Swissbit社は、この市場開拓に不可欠なパートナーです。」

Swissbit社で組み込みIoTソリューション部門の本部長を務めるClaus Gruendel氏は次のように述べています。「CodeMeterのCmReady技術に対する先駆的なアプローチのパートナーとして参加できることを誇りに思います。産業分野のIoTアプリケーションにおいて、ハードウェアセキュリティアンカーをRoot of Trustとして使用するというコンセプトは、効果的かつセキュアなライセンス保護の実現に欠かすことができません。セキュリティと柔軟性の組み合わせにより、CmReadyは真の付加価値を提供し、私たちはDPカードでこれに貢献できることを嬉しく思っています。」

3月14~16日にドイツ・ニュルンベルクで開催される組み込みデバイス業界の展示会「Embedded World」にて、Wibu-Systemsは、ホール4・ブース#168のOSADL(the Open Source Automation Development Lab)で、Swissbit社は、ホール1・ブース#534で、この新しいCmReadyについて詳しく説明します。さらに、私たち2社のコラボレーションを記念し、3月14日の午前11時30分からSD協会の展示会場(ホール3A・ブース#314)で、ジョイントトーク「CmReady-enabled mass storage devices bring an easy-to-use IP protection solution to the embedded world」を開催予定です。

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