ライセンス認証の実装方法:種類と特長
(目次)
- ライセンス認証の種類とライセンスコンテナ
- ライセンス入りハードウェアドングル(例:USB)の提供
- ライセンスファイルの授受
- ライセンス認証用のチケットIDの提供とWeb認証
- よくある質問
ライセンス認証の種類とライセンスコンテナ
開発したアプリケーションプログラムやソフトウェアにライセンス認証(アクティベーション)の仕組みを実装すると、特定の人やデバイスでのみ利用できるようにしたり、有効期限や回数の制限を加えたりすることができます。さらに、不正利用の防止やソフトウェアの収益化を検討する上で重要となります。どのような認証を行うかは、ソフトウェアの種類や利用環境によって様々な選択肢があります。
まず、『物理的な方法』と『電子的な方法』に分けてみます。
ライセンス入りハードウェアドングル(例:USB)の提供
『物理的な方法』の代表例は、USBドングルのようなハードウェアドングルにライセンスを入れて、ソフトウェアの購入者であるエンドユーザーに提供する方法です。ライセンスはドングル内に保存されているので、簡単に移動・持ち運び可能です。
この方法のメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- ハードウェアドングルを認証キーとして使用するため、エンドユーザー側でのプロセスが不要
- オフライン環境でも、ソフトウェアを利用するPCやデバイスにドングルを挿すだけ
- ドングルを差し替えれば、異なるPCやデバイスでソフトウェアを利用可能
その反面、物理的な方法であるがゆえに、以下のような課題もあります。
- ドングルの輸送コストと納品待ち時間が発生
- 出荷前にライセンスをドングルに保存するため、出荷数が増えると出荷作業の負担も増加
- ドングル購入の追加コストが発生
CodeMeterで利用可能なCmContainer:CmDongle(USB・SD/microSDカード等)
ライセンスファイルの授受
次に『電子的な方法』として2つ紹介します。1つ目はライセンスファイルを電子メールで授受する方法、2つ目はWebブラウザで認証を行う方法です。この方法では、USBドングル等のハードウェアドングルに加え、ソフトライセンスの提供にも対応可能です。
まず、ライセンスファイルの授受ですが、以下のような特徴があります。
- 電子メールでライセンスファイルの授受が可能
- ソフトウェアを利用するPC・デバイス自体は、オフライン環境でも利用可能
- 追加機能購入時は、ファイルのアップデートで対応可能
この方法での課題としては、ファイルのやり取りに手間がかかることが挙げられます。出荷数が増えると、エンドユーザーとのファイルの授受が煩雑になる可能性があります。
CodeMeterで利用可能なCmContainer:CmDongle(USB・SD/microSDカード等)、CmActLicense
ライセンス認証用のチケットIDの提供とWeb認証
最後は、Webブラウザやソフトウェア自体にチケットIDを入力して認証する方法です。
この方法は、CodeMeter License Centralを利用して、チケットIDを発行する必要があります。ライセンス形態は、USBドングル等のハードウェアドングル・ソフトライセンス・クラウドライセンスの3種類に対応します。
特徴は以下の通りです。
- エンドユーザーは、Webブラウザ上で認証が可能
- Activation Wizard、License Portalを利用してユーザーフレンドリーな認証用GUIを作成可能
- 代理店経由の販売でも、ライセンスの提供が容易
- 追加機能購入時は、別途チケットIDを送付することで対応
- エンドユーザーへ迅速にライセンスを提供可能
この方法の場合、「出荷数が増えると手間も増える」という前述の方法での課題は、CodeMeter License Centralを利用することで解消できます。また、ハードウェアドングル・ソフトライセンス・クラウドライセンスが併用可能というCodeMeterのメリットを活用するには、この方法が最適です。ISVが複数のCmContainerを提供している場合、エンドユーザーは、チケットIDを入力して認証を行う際に、どのCmContainerを利用するか選択することができます。
CodeMeterで利用可能なCmContainer:CmDongle(USB・SD/microSDカード等)、CmActLicense、CmCloudContainer
よくある質問
Q1: Webブラウザではなく、ソフトウェアから認証させたいが、どうすればよいか?
A1: 専用のサンプルコードを提供していますので、ご利用ください。
Q2: 大量のドングルにライセンスをプログラミングする方法はあるか?
Q2: CodeMeter APIを利用してバッチで実行することが可能です。
Q3: ライセンスとして提供したUSBドングル(CmDongle)は、複製されないのか?
A3: ライセンスは、内蔵のスマートカードチップに保存され、取り出すことはできません。
関連情報
- Keynote 40『ライセンスポータル – 基本機能とカスタマイズ』
貴社の課題をCodeMeterで解決しませんか?
お気軽にお問合せください。製品説明および最適な使い方をご提案します。
お問合せ