Wibu-SystemsのCodeMeterがライセンスと保護技術でBIC Medical社のMed2Morrowビジネスを守る

Wibu-Systems（以下、ウイブシステムズ）は、オランダの医療関連企業であるBIC Medical社が、規制の厳しいフランスとドイツの医薬品市場で使用する独自のカスタム処方箋調剤システム「Med2Morrow」にウイブシステムズのCodeMeterソリューションを統合したと発表しました。Med2Morrowシステムは、カスタム処方箋の正確で、安全・確実な供給と包装を可能にします。CodeMeterは、洗練されたシステムソフトウェアを改ざんから保護し、患者の安全を確保するとともに、同社のビジネスモデルをサポートする信頼性の高いライセンシング・メカニズムを提供します。

多くの患者はカスタム処方箋を頼りにしていますが、これは異なる薬を特定の量だけ組み合わせる必要がある薬剤師にとって手間のかかる調剤プロセスです。ミスが患者の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、免許を持つ薬剤師は気を抜くことが許されません。同時に、小売店や医療機関の薬剤師は、仕事量の増加や限られた資源、時間、人員配置によって、大きなプレッシャーにさらされています。このような背景から、カスタム処方箋の調剤プロセスを合理化できるテクノロジー・ソリューションが急務となっていました。

BIC Medical社は、革新的なMed2Morrowカスタム処方箋調剤システムでこの問題に対処しました。このシステムは、複雑なハードウェアと洗練されたソフトウェアを組み合わせ、カスタム処方箋に対応した薬の分類と調剤を行います。このシステムには500個以上のモーターが搭載されており、適切な錠剤を選択し、分類し、袋やブリスタートレイに充填するようプログラムされています。充填された容器は、紛失や改ざんを防ぐために密封され、調剤薬剤師に届けられます。このシステムは、プロセス全体を大幅に合理化し、十分な時間節約を実現するとともに、薬剤師が他の業務に専念できるようにします。

システムの中核は、ハードウェアの機能を制御し、調剤された薬を追跡するためのソフトウェアです。ソフトウェアに投資したIPを保護し、販売ネットワーク内でシステムを適切に収益化することが最重要課題となりました。BIC Medical社は、自社のIPを保護し、課金プロセスを保護するために、ウイブシステムズのCodeMeterを選択しました。

CodeMeterは、オンボード・アプリケーションが動作しているか、調剤ワークフローが正しく有効化されているかを監視するためにプロセスに統合されました。適切なシステムライセンスは、CodeMeterのドングル（CmDongle）に入っています。Med2Morrowシステムのユーザー顧客は、CmDongleに関連付けられた適切なライセンスを持つ調剤機器のみを使用することができます。システムは使用状況を詳細に追跡し、不正使用や改ざんからシステムを守るだけでなく、請求やメンテナンスのプロセスを合理化するために、調剤された薬の量を記録します。ユーザー顧客は、機械の操作時間や処理された錠剤の数に応じて料金を支払います。

さらに、Med2Morrowシステムはオフライン環境でも動作します。ライセンスはCmDongleに入っているため、BIC Medical社のサービス技術者は、必要に応じたソフトウェアやファームウェアの更新が現場で可能です。ハードウェアのライセンスは保守契約とセットになっているため、システムを使用する薬剤師は機器の保守について心配する必要がありません。

BIC Medical社のディレクターであるRutger Visscher氏は、次のように述べています。
 「同業他社のアドバイスにより、ウイブシステムズのセキュリティとライセンス技術を採用しました。CodeMeterは、アプリケーションソフトウェアが動作しているかどうか、薬剤分包機のワークフローが起動されているかどうか、どれくらいの時間、どれくらいの量かを判断します。そして今、私たちの努力に見合った報酬が支払われることが保証されています。」

Wibu-Systems NV （オランダ）のゼネラルマネージャーであるMarcel Hartgerinkも、以下のようにコメントを寄せています。 「BIC Medical社のMed2Morrowアプリケーションは、CodeMeterの力を示す素晴らしい例です。一方では、インテグリティ保護により、患者のための信頼性の高い医薬品レジストリが作成され、これは生命を脅かすシナリオにおいて不可欠なものとなります。他方では、ライセンシング、すなわちビジネスモデルの実装により、BIC Medical社とそのユーザーに利益がもたらされます。