CodeMeter License Portalでライセンスを作成する方法

CodeMeter License Centralでのライセンス作成には、主に3つの方法があります。一番分かりやすいのは、CodeMeter License CentralのGUIで製品を設定し、ライセンスを作成する方法です。製品構成がシンプルで作成するライセンス数が一定の範囲を超えない場合に適しています。

2つ目の方法は、サードパーティーシステム(例:ERP、CRM、eコマース)からSOAP APIを介してライセンスを作成します。この場合、CodeMeter License Centralで設定された製品が、サードパーティーシステムにも同様に存在しています。サードパーティーシステムは、主に価格など販売管理用で、CodeMeter License Centralは、技術的な保護オプションの保持に役立ちます。

本記事では、最後の3つ目の方法であるCodeMeter License Portalを利用する方法について具体的に説明します。この方法は主に、ライセンスを作成する必要があるものの、ERPといったサードパーティーシステムにアクセスする権限が無い、リセラーのような外部パートナー向けです。

権限

外部パートナーにライセンス作成を許可する場合の一般的な要件として、許可する製品範囲の制限と、特定のライセンスオプションの指定という2つがあります。これらの権限は、CodeMeter License Portal上で設定することができます。

権限機能を使用するために、ベンダーはまず、後で製品の分類ができるよう、カテゴリを定義します。必要に応じ、1つの製品を複数のカテゴリに分類することも可能です。また、これらのカテゴリは、権限も表しています。ベンダーは、外部パートナーに対し、これら製品におけるライセンスの作成・変更・取消・削除の権限を与えることができます。エンドユーザーが管理者であれば、グループまたはサブグループ内のエンドユーザーに、これらの権限を継承することも、継承を取り消すことも可能です。管理者が継承できるのは、自身が持つ権限のみです。一方、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)の管理者、つまり、ソフトウェア開発者として、最上位層に位置する管理者の場合、一般的に、すべての権限を有しているため、権限の付与や取消が可能です。次は、製品をカテゴリへと分類していきます。

「固有の」パラメーター

CodeMeter License Centralでは、静的製品を定義することができます。これらは、「静的」の名の通り、変更されること無く、そのままの状態で販売されます。ベンダーは、ライセンスを作成する際、それぞれのオーダーに応じたパラメーターを使用してオプションを自由に定義することも可能です。

製品をカテゴリに分類する際に、これらのオーダー固有パラメーターを製品に設定することもできます。例えば、これらのパラメーターは、このカテゴリで固定値を与えることが可能です。つまり、同じ製品同士であっても、カテゴリやパラメーターが異なる可能性もあるということです。権限が異なれば、同じ製品でもライセンスは異なります。

柔軟なパラメーター

CodeMeter License Portalには、オーダー作成時に、オーダー固有のパラメーターを動的に取得するオプションもあります。以下の形式で設定可能です。

  • テキスト: 自由に入力可能
  • 数: 最小値と最大値の設定が可能
  • 選択肢: 事前に定義された値のリストからの選択
  • 日付: 最小値と最大値の設定が可能(例:作成日から◯日)

こちらでも、例えば、カテゴリごとに異なる値域を定義することが可能です。よくある例として、外部パートナーには、デモバージョンの使用期間を30日間に制限する一方、他のカテゴリにアクセス可能な社内スタッフには、5日、30日、60日、90日から選択できるようにするという使い方があります。

サブスクリプション

CodeMeter License Portalには、サブスクリプションを作成するための独自の手順が用意されています。まず、サブスクリプション向けの製品は、CodeMeter License Centralにおける、アクティベーション固有のフィールドで作成されます。サブスクリプションのタイプ(ライセンスサブスクリプションまたはメンテナンスサブスクリプション)に応じて、有効期限またはメンテナンス期間、いずれかのフィールドが適用されます。CodeMeter License Portal上で、ベンダーは、キャンセル期間、作成するサブスクリプションのタイプ、終了日の検討ルールと値域を定義します。

製品が購入されると、サブスクリプションが自動で開始されます。これは、指定された終了日まで継続します。キャンセル期間の終了前にサブスクリプションがキャンセルされた場合には、終了日に自動で解約となります。一方キャンセルがない場合、サブスクリプションは1年間自動的に延長されます。延長されたライセンスは、キャンセル期間の終了後、エンドユーザーが利用可能になります。

データフィールド

追加オプションとして、外部注文番号のような追加情報を添えるデータフィールドを設定することもできます。この場合も、ユーザーインターフェイスとワークフローは、ベンダーのニーズに合わせた適応が可能です。

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