柔軟なソフトウェアライセンシング:オフィスでも在宅でも必要不可欠
2022-02-15 Terry Gaul
新年の始まりには、様々な業界展望が語られますが、特にサイバーセキュリティの分野では必ず何らかの予測がなされます。世界中のCIO、CSO、企業幹部は、自社のネットワークやデータに対する新たなサイバー脅威の波に対して、自社のインフラを強化しようと奔走しています。次の脅威はどこからやってくるのか?誰がターゲットになるのか?サイバー犯罪者は、どのような新しい巧妙な手口を使って、企業をターゲットにするのか?様々な予測や意見が飛び交い、ビジネスネットワークへの攻撃範囲の拡大、潜在的な脆弱性、個人データへの不正アクセス、インダストリー4.0における重要インフラを牽引するコネクテッドインダストリアルネットワークへの脅威など、激しい議論が交わされます。
サイバーセキュリティに関する議論には、少なくとも1つの共通点があるように思われます。それは、流動的な勤務環境によるセキュリティの複雑化です。パンデミックの初期の2020年、官民ともにロックダウンが義務付けられ、在宅ワーカーが誕生しました。通勤時間の短縮、家族との時間の増加、柔軟な勤務体制といったメリットを享受できる社員は、在宅ワークを容易に受け入れました。2021年、新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)によるパンデミックの規模が縮小され、ロックダウンの規制が緩和されると、社員が仕事の要件を満たすためにオフィスに戻る必要があるかどうか、多くの不確実性が生じました。そのため、ハイブリッドワークのシナリオが定着し、社員は在宅ワークと出社の組み合わせを取ることにしました。しかしその後、デルタ株、そして今回のオミクロン株が出現し、2022年には再び、従来のオフィスの安全性に関して、恐怖、不安、疑念が浮かび上がったのです。
コロナが今後どのように私たちの生活に影響を及ぼし続けるのか誰も予測することはできませんが、少なくとも、ハイブリッドワークの定着は、ほとんどの人が納得するはずです。
この新しい方向性に対し、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)は、ソフトウェアライセンシングの重要性を認識しています。モバイルワーカーが、自宅やオフィス等の場所や時間を問わず、ソフトウェアライセンスにアクセスでき、さらに安全に利用できる柔軟なライセンスシステムが、今や不可欠なのです。ハイブリッドワークにおいては、多くのシナリオが考えられます。週2日はオフィスでデスクトップコンピューターを、残りの週は自宅でノートパソコンを使用して仕事をする社員を考えてみましょう。職場のコンピューターにライセンスがバインドされている場合、自宅では必要なライセンスをどのように取得するのでしょうか?また、複数の社員が高価なソフトウェアパッケージを共有する場合、通常はライセンスが含まれたドングルを持ち歩きますが、全員がリモートで勤務している際にはどうすればよいのでしょうか?
何十年もの間、ソフトウェアライセンシングは、ハードウェアやソフトウェアベースのソリューションと関連付けられてきました。今日、クラウドベースのライセンス管理システムは論理的なソリューションであり、Wibu-Systemsのライセンシングおよび保護テクノロジーであるCodeMeterでも利用できます。
CodeMeter Cloudソリューションでは、Wibu-Systemsが運用するクラウド上の安全性の高いサーバーにアクセスすることができます。CodeMeter Protection Suiteで保護されたソフトウェアのライセンスは、一連の暗号化および認証ツールを使用し、CodeMeter License Central(ライセンスの作成・展開・管理のためのクラウドベースのデータベース派生ソリューション)を通じて作成・配布されます。CodeMeter Cloudは、CodeMeter License Centralを介してERP、CRM、eコマースシステムと連携し、バックオフィスのワークフローにおけるライセンス管理業務の効率化が可能です。ライセンスは、CodeMeter Cloudサーバー上の特別なコンテナであるCmCloudContainerに格納されます。従って、エンドユーザーはローカルコンテナを使用することなく、どこからでもアクセスすることができます。また、CmCloudContainerは、CmCloudContainerは、ローカルに保存されている暗号化されたクレデンシャルファイルで保護されており、クラウドに保存されている暗号鍵と照合し、ライセンスの有効性を確認するために使用します。このような認証リクエストの頻度やレベルは、必要に応じて細かく設定することができます。
運用面では、ISVは、Webアプリケーションを介してCmCloudContainerにライセンスを割り当てる、またはこのプロセスを独自のワークフローに統合し、CodeMeter Cloud Dashboardを使用してクレデンシャルファイルを発行および管理することができます。ソフトウェア開発者は、いつでもクラウド上でソフトウェアを更新・削除することができ、エンドユーザーは、クラウド上で新規もしくは更新されたライセンスを入手するだけで、すぐに利用することができます。ネットワーク利用においては、エンドユーザーが購入した未使用のライセンスは、他のエンドユーザーが使用を中止した時点で自動的に解放されるため、すぐに使用できるようになります。
クラウドベースのライセンス管理システムへの移行を検討されている方は、是非オンデマンドウェビナー「50-Shades-of-Cloud-Licensing」、Keynote「クラウドのポータブルライセンス」およびホワイトペーパー「クラウド上でのライセンシング」をご覧になり、学びを深めることをお勧めします。
関連情報
- ソリューション:クラウドライセンスとは?メリットと注意点を解説
- CodeMeter Protection Suite:CodeMeterの暗号化製品シリーズ
- CodeMeter License Central:ライセンスの作成・管理システム
- CmCloudContainer:クラウドライセンス用のライセンスコンテナ
- Keynote43:『クラウドライセンスの作成と配布が容易に』
- Keynote41:『クラウドライセンスに関するあれこれ』
- Keynote40:『クラウドのポータブルライセンス』
- Keynote39:『ユーザーとCmCloudContainer』
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