守るべきインターネット倫理とは
2024-07-08 Terry Gaul
コンピューター技術が、世紀を跨いで急速な進歩を続ける中、Computer Ethics Institute(CEI)は、ユーザー同士がお互いに 「思いやりと敬意」をもって接することの必要性を感じていました。私は、Computer Ethics Institute(EPN)から出たVick Beasley氏による記事を読み、このCEIが1992年に発表した10 Commandments of Computer Ethicsを思い出しました。このコンピューター倫理の十戒は、「責任と敬意を忘れず、有益なかたちで、テクノロジーを利用する際の指針となる倫理原則」として作成されました。
一見シンプルでわかりやすく見える十戒ですが、多くの現代人にとって、実現は容易ではありません。
- コンピューターを使用して、他人を傷つけてはならない。
- 他人のコンピューター作業を妨害してはならない。
- 他人のコンピューター内のファイルを覗き見てはならない。
- コンピューターを使用して、何かを盗んではならない。
- コンピューターを使用して、虚偽の発言をしてはならない。
- 購入していないプロプライエタリーソフトウェアを(無断で)コピーしたり使用したりしてはならない。
- 無断で、または、適切な対価を払うこと無く、他人のコンピューターリソースを使用してはならない。
- 他人の知的財産(IP)を侵害してはならない。
- 作成中のプログラムや設計中のシステムが、社会に与える影響について考えなければならない。
- 常に、他人への思いやりと敬意をもって、コンピューターを使用しなければならない。
Foley & Lardner LLPのPeter S. Vogel氏は、2016年にこの十戒をさらに発展させるかたちで、「コンピューター」を「インターネット」に置き換え、現代においても同じ教訓が通用するとブログで指摘しました。
しかしながら、現代のネット社会において、十戒が破られる可能性は十分にあり、ルールが常に遵守されるとは限らないと誰もが知っているはずです。いくつかその例を見てみましょう。
- オンライン上のデバイス、産業システム、重要インフラへのサイバー攻撃が、絶えず報告されている。
- ランサムウェア攻撃や、その他のネットワーク侵害により、世界中の一般消費者や組織は、大きな打撃を受けている。
- クレジットカード情報や金融データ、医療データ、その他個人情報の漏洩が後を絶たない。
- プロプライエタリーソフトウェアの無許可での使用は世界的な問題となっており、何十億ドルもの経済的損失をもたらしている。
- IPの違法コピー、偽造、窃盗は、企業のイメージや利益に多大な損害を与えている。
これらは、悪質な人物が、コンピューター技術やインターネットを利用して十戒を破る手口のほんの一部にしか過ぎません。しかし、幸いなことに、こうした犯罪を未然に防ごうと、技術開発を続ける、Wibu-Systemsのようなセキュリティ企業も存在します。Wibu-Systemsは、「完璧な、セキュリティ、ライセンシング、および保護」という確固たるモットーを掲げ、攻撃者の一歩先、二歩先を行くソリューションを開発・提供することを目標としています。そして、そのソリューションは、最先端のソフトウェア保護メカニズム(例:暗号化、認証プロトコル、セキュアブート、コード移動、難読化)や、最前線の攻撃に対処し阻止することのできるセキュアなライセンシング技術に基づいています。
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