ソフトウェアプラットフォームへの移行:セキュリティと使いやすさのバランス
2022-09-27 Wibu-Systems
製品ライフサイクルの向上には、新機能追加による既存製品の再活性化、斬新な代替製品の開発、市場の変化に応じたビジネス転換など、さまざまな方法があります。ソフトウェア企業の場合、製品の変革には、異なる開発プラットフォームへの移行、またはソフトウェアの新しいライセンシングおよび配布戦略の切り替えが含まれます。また移行を、開発者だけでなくエンドユーザーの利益のために、自社製品に新規テクノロジーを導入するチャンスと捉える企業もあります。
このようにそれぞれのケースで異なりますが、ここでは、画像解析技術の大手開発会社が、顧客向けに新規プラットフォームを立ち上げる準備として、製品ライン全体を大幅に見直し、その過程で新規テクノロジーを統合した事例を紹介します。それは、スウェーデンのImage Systemsです。同社は、画期的な高解像度画解析技術を最初に提供した企業の一つで、最初はアナログメディアから始まり、後にデジタル画像へと移行を果たしました。その後に、全く新しいTEMAプラットフォーム(Track Eye Motion Analysis)に移行に成功しています。
特にデジタル画像で大量のデータを処理しなければならない現在において、動画解析は、常にIP(知的財産)とイノベーションの比重が高い分野となっています。Image Systemsにとって、新しいTEMAプラットフォームへの移行は、同社で人気の高いソフトウェアに必要となるIP保護と最新の収益管理機能を追加する絶好のチャンスとなりました。この移行の一環として、Image SystemsはC++からJavaへ移行し、販売チャネルを一新しました。移行期間として丸2年を確保し、新しい流通とライセンス管理システムの導入に力を入れることができました。
Image Systemsは、ライセンシングとIP保護のソリューションとして、Wibu-SystemsのCodeMeterを採用しました。CodeMeterは、TEMAプラットフォーム用に刷新したJavaコードをAxProtector Javaで暗号化・保護し、リバースエンジニアリングや盗用に備えた新たな保護が追加できる点が、採用の大きな決め手となりました。かつて同社にとって脅威はそれほど身近ではありませんでした。しかしながら、今日のコネクテッド社会においてIPへの脅威は日に日に増しています。エンドユーザーに混乱を与えることなく、元のソースコードを暗号化し、最適なセキュリティを確保できることは、CodeMeterを選択する大きな要因の一つとなったのです。
Image Systemsは、IP保護に加え、移行期間中に、新しい配布およびライセンス管理システムを導入しました。当初はライセンスコンテナとしてハードウェアドングルを選択していましたが、後にソフトウェアベースのコンテナを導入し、オンライン配布プロセスを可能な限りエンドユーザーにとってシンプルなものにしました。CodeMeterは、保護されたライセンスの作成時に割り当てられるあらゆるライセンスコンテナをサポートしているため、同社はコストを負担することなく、この移行を実現することができました。 データベース駆動型でライセンスおよびエンタイトルメント管理ソリューションであるCodeMeter License Centralは、ソフトウェアのライセンスの作成・配布・管理のプロセスの自動化に役立てられています。
エンドユーザーの購入経路が、直販、OEMパートナー経由、またはTEMAプラットフォームのフリーミアムバージョンからのアップグレードであるかにかかわらず、CodeMeter License Centralを使用して、希望するソフトウェア機能に必要なライセンスを正確にアクティベートできるようにポータルが設定されました。重要な要素の一つである利便性は、バックグラウンドで完全に自動化されたプロセスに支えられたCodeMeterの広範なセルフサービスによって実現しました。
以上のようにImage Systemsは、主力ソフトウェアプラットフォームの一新という一見困難な課題を、ソフトウェアに新しいテクノロジー・IP保護・ビジネス戦略を導入するチャンスとして捉えました。こちらのユースケースに関する詳細は、ケーススタディの全文をダウンロードしてご覧いただけます。
関連情報
- ユーザー事例:Image Systems - スウェーデンの動画解析のスペシャリストが、CodeMeterを採用
- AxProtector Java:Javaアプリケーションの暗号化ツール
- CmDongle:ソフトウェア認証用のUSBドングル
- CmActLicense:USB不要のソフトウェアライセンス
- CodeMeter License Central:ライセンスの作成・管理システム
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Contributor
Marcel Hartgerink
General Manager of WIBU-SYSTEMS NV, WIBU-Systems BV, WIBU-SYSTEMS LTD and WIBU-SYSTEMS SARL
Marcel Hartgerinkは電子工学を学び、1988年にAtari-STコンピュータ用の最初のソフトウェア保護システムを開発。その後、大企業向けの生体認証システムの開発に携わる。技術的なバックグラウンドに加え、革新的なソリューションのマーケティングのエキスパートでもある彼は、現在、WIBU-SYSTEMS NV、WIBU-SYSTEMS BV、WIBU-SYSTEMS LTD、WIBU-SYSTEMS SARLのゼネラル・マネージャーを務め、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、スペイン、ポルトガル、英国、アイルランド、スカンジナビア、バルトにおけるマーケティング、販売、コンサルタント、サポートを担当。