ソフトウェアのバンドルによる収益の増加 - 海賊版を排除する必要性
2023-01-17 Terry Gaul
バンドルは、利益率ゼロの情報財に対して有効な価格戦略であるとされています。しかし、ハワイで開催されたカンファレンスに集った研究者たちは、情報材は海賊版が出回りやすく、バンドルの有効性に悪影響を与える可能性があると主張しています。Journal of Management Information Systems(JMIS)に掲載された、情報材の海賊版による影響とバンドルについての論文では、古典的なバンドルが抱える問題を海賊版を背景に再検討し、海賊版により、独占販売権をもつ売り手にとって、バンドルが持つ魅力が著しく低下する可能性があることを示しています。さらに、売り手がバンドル価格を引き上げると、連動して、海賊版も価格を上げ、バンドルから得られる利益を奪う、と指摘しています。彼らが出す結論は以下の通りです。「情報材メーカーは、バンドルを検討する際、著作権侵害のリスクを考慮に入れる必要があります。特に、海賊版が正規品と見分けがつかない場合、バンドルの回避を視野に入れるべきです。」
この学術研究で提示された論点は、ソフトウェアのバンドルにも当てはまるのでしょうか?ソフトウェアのバンドルは、何十年もの間、ソフトウェアメーカーのビジネス戦略の一つとして受け入れられており、その利点は十分に確立されています。具体的には、マーケティングと流通コストを組み合わせることによるコスト削減、業界特有のニーズに合わせた製品のパッケージ化への対応、そして市場への働きかけによる収益の向上など多くの利点があります。
ソフトウェアは、一般的に利益率が「ほぼゼロ」と考えられています。従って、特にソフトウェアにおける海賊版の多さを考慮すると、ソフトウェア業界では、バンドルのリスクを最小限に抑えることが賢明なのかもしれません。2017年のBSA | ザ・ソフトウェア・アライアンスによるレポートでは、世界のPCにインストールされているソフトウェアの37%が適切にライセンシングされていないとされています。
Wibu-Systemsは、ソフトウェアセキュリティの専門家として、ソフトウェアの海賊版の深刻さ、そしてソフトウェアの違法コピーによって被害を受けたソフトウェアメーカーが抱える年間何十億ドルもの損害を認識しています。違法コピーには様々な形態があります。個人によるインターネット経由での違法コピーの利用、犯罪組織による高価かつ大容量であるソフトウェアの海賊版販売、企業による意図的な少量ライセンスの購入および違法コピーを使用したコスト削減など、多岐にわたります。正規メーカーでさえも、ライセンス保有数と実際の使用量を把握していない場合があるのです。
しかし、冒頭の論文でも指摘されているように、ソフトウェアのバンドルは必ずしも違法コピー率の上昇や投資利益率(ROI)の低下を意味するわけではありません。各ソフトウェアパッケージが、CodeMeter Protection Suiteのような強力な違法コピー防止テクノロジーによって保護されている場合、すべてのソフトウェアが等しく保護されるため、バンドルの有無やバンドル形態に関して心配する必要はありません。
CodeMeter Protection Suiteは、Wibu-Systemsが提供するソリューションであり、ソフトウェアを海賊版、模倣品、リバースエンジニアリング、改ざんから保護することができます。また、多種多様なモジュール群(例:ネイティブ言語、.NET、Java SE/EE、組み込みOS)から構成されているため、あらゆるユースケースに対応可能です。すべてのコンポーネントが、最先端のアンチデバッグおよびアンチリバースエンジニアリング技術を利用することで、コンパイルされたコードを暗号化し、最大限の保護を実現します。
CodeMeter Protection Suiteの動作に関する詳細は、オンデマンドウェビナー「The Fastest Way to Protect Your Know-How」をご覧ください。
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