ニーズに合わせたドングルの選択
2023-05-23 Daniela Previtali
「ドングルはドングルである」- セキュアなハードウェア・エレメントが標準USBスティックとして一般に入手可能であった何年も前は、その通りであったかもしれません。しかし、今や時代は変わり、多くのオプションと変数により、個々のドングルタイプを特定のアプリケーション向けにカスタマイズすることが可能になっています。例えば、ハードウェアベースのライセンスセキュリティは、USBスティック以外のさまざまなフォームファクター(例:ASIC、SD、microSD、コンパクトフラッシュカード)で利用できるようになりました。このように、多様なオプションが生まれたことで、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)やインテリジェントデバイスメーカーは、顧客の技術的要件だけでなく、個別のセキュリティ要件にも対応することが可能になりました。
Wibu-Systemsは1989年に設立されました。WibuKeyという弊社として初のセキュアなハードウェアエレメントを、その後にCodeMeterドングルと販売して以降、コンテナオプションを拡大し、ソフトウェアベースおよびクラウドベースのライセンスコンテナをポートフォリオに追加してきました。その過程で、ハードウェアベースのライセンスオプションも拡大し続けてきました。現在、ベンダーは、ケーシングタイプ、USBマウントとコネクタタイプ、およびインターフェイスタイプから自由に選択することができます。提供するドングルの中には、オプションでフラッシュメモリや異なるストレージ容量を提供できるもの、スペクトルの両端の様々な温度範囲に耐えられるよう設計されたものもあります。また、フラッシュメモリを搭載した世界最小のUSBデバイスも用意されています。ベンダーは、自社のブランドを表示するために、一部のユニットをカスタマイズすることもできます。
これらのオプションに加え、すべてのCodeMeterドングルに共通して、Infineon Technologies製のスマートカードチップが組み込まれています。このチップには、暗号鍵とファームウェア用にセキュアな記憶領域を備えたマイクロコントローラーが搭載されています。すべてのライセンスは、スマートカードチップのセキュアメモリに保存されるため、ユーザーは、CmDongleを必要なマシンに差し込むだけで、コンピュータ間でのライセンス移行をスムーズに進めることができます。追加のライセンスファイルは不要です。
このほどWibu-Systemsは、利用可能なハードウェアオプションを1つにまとめたインフォグラフィックスを公開しました。オプションの一部を以下でご紹介します。
- 筐体:プラスチック製または金属製
- インターフェイス:SD、SPI/USB、CFast、USB
- USBマウントタイプ:標準USBスティック、SiP(System in Package)、SMD(Surface Mounted Device)
- フラッシュメモリオプション:フラッシュメモリ搭載/非搭載の様々なフォームファクター
- ストレージ容量:2~32GB
- USBコネクタ:タイプA(フルスピードUSB 2.0およびスーパースピードUSB)、タイプC(フルスピードUSB 2.0およびスーパースピードUSB)
- 接続:取り外し可能/不可能な内部/外部接続
- カスタマイズ:レーザー刻印、ポリクロームパッド印刷
- 温度:-25~+55℃、-40~+105℃
すべてのオプションが含まれたインフォグラフィックスは、こちらからダウンロードすることができます。また、CodeMeterドングルシリーズの技術的な詳細については、こちらをご覧ください。
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